旅行先や友人とのスナップ写真で、つい手が勝手に「Vサイン」になってしまう。そんな方、多いのではないでしょうか?
実はこの「Vサイン」、私たち日本人にとってごく自然なポーズですが、海外ではちょっと珍しい文化だということをご存じでしたか?
今回は、そんなVサインの由来と、海外との違いについて掘り下げてみます。
■ Vサインのルーツは「Victory」だった
もともとVサインは、第二次世界大戦中にイギリスのチャーチル首相が「Victory(勝利)」の象徴として用いたジェスチャーです。
その後、1960年代にはアメリカを中心に「ピースサイン(平和の象徴)」としても広まり、ヒッピー文化の中で使われるようになりました。
■ 日本で「写真ポーズ」として定着したのは意外と最近
このサインが写真ポーズとして日本に根付いたのは1970年代以降です。
一説によると、1972年に来日したアメリカのフィギュアスケーター、ジャネット・リンが記者に向かってVサインをしている写真が話題になり、それが日本の若者の間で流行のきっかけになったと言われています。
また、1970年代後半から1980年代にかけて、アイドルやモデルたちが雑誌やテレビでVサインをしていたことで、若者文化として急速に広まりました。
いまや子どもから大人まで、誰もが自然にやってしまう「写真あるある」のひとつですね。
■ 海外ではあまり見かけない?
それでは、他の国々ではどうなのでしょうか。
欧米
欧米では、写真を撮るときに笑顔を見せることは一般的ですが、Vサインをする人はほとんどいません。
また、イギリスなど一部の国では、手の甲を前にしたVサインは侮辱的な意味を持つため、むしろ避けるべきジェスチャーです。
アジア
韓国や台湾、中国などでは、日本のカルチャーの影響を受けてVサインをする若者も多く見られます。
プリクラ文化やアイドル文化など、やはり日本発のトレンドがアジアに広がっているようです。
■ Vサインは日本の「写真文化」
改めて考えてみると、Vサインは日本独特の写真文化のひとつとも言えます。
ちょっと照れくさい場面でも、何となく手で「V」を作れば、空気が和らぎ、笑顔になれる。
それは単なるポーズではなく、日本人の「和やかさ」や「遊び心」を象徴するものなのかもしれません。
■ おわりに
何気なくしているVサインにも、実は時代背景や文化の影響が詰まっている――
そう考えると、日常のひとコマが少しだけ面白く見えてきます。
次に写真を撮るとき、あなたの「Vサイン」はどんな意味を込めていますか?