2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春に散る――拳で描かれる、人生の終章

2023年公開の日本映画『春に散る』を視聴しました。 監督は瀬々敬久、主演は佐藤浩市と横浜流星。原作は沢木耕太郎による同名小説です。 あらすじ 不公平な判定で敗れたことをきっかけに渡米し、40年ぶりに日本へ戻ってきた元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)…

ラムチョップが恋しくなる夜 ― 西新宿Sizzlerへ

無性にラムチョップが食べたくなり、西新宿の Sizzler を訪れました。 ここのラムチョップは、焼き加減と脂身の美味しさが実に絶妙で、ふとしたタイミングで思い出してしまう味です。 ところで、羊肉の英語表現には少しややこしい区別があります。 一般に、…

「便利」と「委ねる」のあいだで考えるブラウザ選び

最近、YouTubeを視聴していると、これでもかという頻度で Google Chrome の宣伝が流れてきます。いくつかバージョンがあるようですが、渡辺直美 さんが登場するものをよく目にします。 売り文句は明快です。 「AI検索ができます」「パスワード管理ができます…

国名雑感――ドイツと中国をめぐって

冬のオリンピックも無事に終わり、各国の選手たちの姿を見ながら、ふと「国名」というものが気になりました。 とりわけ、日本人が当たり前のように呼んでいる「ドイツ」という名称です。 「ドイツ」はどこから来たのか 当のドイツ人は自国を ドイツ ではなく…

蒸籠味坊で味わう、ヘルシー本格中華

コロナ前後に味坊グループが代々木上原に新店を出したと聞き、ずっと気になっていた一軒。ようやく訪れることができました。 中華料理というと「脂っこい」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、あっさりと滋味深い料理も数多く存在…

甘さの向こうに見える文化 ― 東京ジャーミーから考える

東京・代々木上原にある 東京ジャーミー には、付属のハラールショップがあります。 異国情緒あふれる食材やスイーツが並び、ちょっとした旅気分を味わえる空間です。 前回訪れた際、興味本位でスイーツを購入しました。しかし正直に言えば――驚くほど甘い。 …

東京ジャーミーでの結婚式 ー 異文化に触れた午後

「東京ジャーミーで結婚式がある」と聞き、異文化学習の一環として足を運んでみました。 式は15時30分から。 正直なところ、私はどこか厳かな民族衣装に身を包んだ参列者を想像していました。しかし実際は、新郎新婦も参列者も平服。肩肘張らない、自然体の…

「iPhoneが高くなった」という報道

最近よく目にするのが、「iPhoneがどんどん高くなっている」という報道です。 たしかに、日本円での販売価格を見ると、 iPhone12の約85,800円から、iPhone17では約129,800円へと上昇しています。 この数字だけを見れば、「値上げが続いている」という印象を…

しゃぶしゃぶ但馬屋 ヤエチカ店で商談後の一席

「しゃぶしゃぶの食べ放題」と聞くと、どうしても郊外型の大型店を思い浮かべます。しかし今回訪れたのは、東京駅八重洲地下街――いわゆるヤエチカにある但馬屋。商用の後、メンバーでそのまま流れ込める立地は実に便利です。 飲み放題・食べ放題のセットで、…

ドイツという国の変容と『女は二度決断する』

2017年公開のドイツ映画 『女は二度決断する』(原題:Aus dem Nichts)を改めて視聴しました。 実はこの作品、公開当時にも一度観ています。 カンヌ国際映画祭でパルムドールを争ったと聞き、「どんな作品だろう」と興味本位で劇場に足を運びました。 その…

和食ファミレスという、穏やかな進化

最近、妙に和食ファミレスに縁があります。 今回は、ある会合の会食で北松戸にある はな膳 を訪れました。 名前は聞いたことがあるものの、実際に足を運ぶのはほぼ初めて。調べてみると、千葉県を中心に約18店舗を展開しているとのこと。地域密着型の和食フ…

夢庵で霧島ちゃんこを味わう

何気なく開いたスカイラークアプリ。 その画面に「霧島ちゃんこ提供中」の文字が飛び込んできました。 ちゃんこと言えば、本来は大人数で囲む鍋料理。 一人ではなかなか頼みにくいメニューですし、都内の有名店となれば値段もそれなりに張ります。ところが今…

二ヶ月に一度の「天丼発作」

不思議なもので、二ヶ月に一度くらいのタイミングで、無性に天丼が食べたくなる。 それは「今日は何を食べようかな」という穏やかな選択ではなく、どこか発作にも似た衝動だ。 もちろん美味しい店で食べられればそれに越したことはない。だが、この衝動が訪…

ジャングル 〜ギンズバーグ19日間の軌跡〜を観て思い出したヒマラヤの記憶

YouTubeで 『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』(原題:Jungle)を視聴しました。 2017年製作、2018年日本公開、上映時間約115分。 実話をもとにしたジャングル・サバイバル映画です。 正直に言って、最後までまったく違和感なく観ることができました。…

「芸風」と「礼節」の境界線 ― 選挙特番をめぐって思うこと

今回の選挙特番で、太田光氏が高市総理に対して常識を超えた無礼な質問をしたとして、ネット上では大炎上しているようだ。YouTubeでは、刺激的なタイトルで太田氏やTBSを強く批判する動画も多数見受けられる。 私は今回の番組は視聴していない。しかし、前回…

二十世紀ヶ丘「あがり」再訪と、新松戸周辺・焼肉私的ランキング

二十世紀ヶ丘の焼肉「あがり」を再訪しました。 子どもがまだ小さかった頃、こちらにはキッズスペース付きの個室があり、家族でゆっくり焼肉を楽しみたい時によく利用していました。また、店内に保育士付きにキッズスルームがあるというのは、本当にありがた…

スマイルジャパンの冬が終わった日

アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」の皆さん、本当におつかれさまでした。 ーネット 画像ー 予選最終戦、スウェーデンに完封負け。 これで決勝トーナメント進出はならず。1次リーグ1勝3敗で今大会を終えることになった。 私の冬のオリンピック…

DIY好きの靴修理 〜接着剤の進化に驚いた話〜

スポーツシューズというのは、なかなか悩ましい存在です。決して安くはないのに、アッパーはまだまだ綺麗なのに、なぜかソールだけがどんどん減っていく。特に踵や外側の擦り減りは避けられません。 最近ではSPDシューズや卓球シューズが、私の修理対象にな…

韓国版『私の夫と結婚して』も観てみた

――オリジナルと日本版、その違いが面白い 日本版『私の夫と結婚して』があまりに良かったので、つい勢いでオリジナルの韓国版(全16話)にも手を伸ばしてしまった。 結論から言えば、個人的には日本版の方が好みである。 理由は明確で、タイムスリップものに…

スマイルジャパンの闘志と、その先に見えたもの

冬のオリンピックが始まった。 元へっぽこホッケープレイヤーとしては、女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」を応援するのが大きな楽しみだ。 なぜ女子かと言えば、男子の試合はスピードが速すぎて、フォーメーションや戦術の理解が追いつかない…

野毛でホルモン —— 七輪の煙の向こうに見えた歴史と経済

あちこち店を覗きながら歩き回った末、結局たどり着いたのは野毛の入り口、花咲町一丁目にあるホルモン焼肉店。煌々と光る看板に吸い寄せられるように、「ゴールデンホルモン」に入った。 店内は昭和をイメージした大衆酒場風。 テーブルには七輪が置かれ、…

昭和の匂いが残る街・野毛へ —— ドイツの友人と歩いた横浜の裏側

ドイツの友人が、横浜で開催される展示会に参加するため来日した。 彼は何度も日本を訪れているので、今回は「いかにも観光地」ではない場所を案内したいと思い、行き先を探してみた。桜木町周辺が候補に浮かんだが、最終的に選んだのは野毛だった。 私自身…

「国際法違反」という便利な言葉について考えてみる

最近、各国が「自国ファースト」を声高に叫ぶ場面をよく目にするようになりました。 そのたびに、決まってオールドメディアはこう言います。 「国際法違反だ」 しかし私は、いつもここで立ち止まってしまいます。 その“国際法”とは、いったい何を指している…

ラジオ体操という“国民的インフラ”

卓球をプレイする前の準備体操は、いつもラジオ体操だ。 体操をしながら、ふと気づくことがある。誰に号令をかけられるわけでもないのに、音楽が流れれば自然と動きが揃う。しかも人数が多くても、かなりピシッと合っている。考えてみれば、職場でもラジオ体…

オールドメディアの正体——同窓会で吹いた冷たい風

先日、高校時代のクラス会があった。 久しぶりに顔を合わせた旧友たちと、近況報告を交わす和やかな時間。その中に、某放送局に勤めていた友人がいた。 彼が挨拶をすると、誰かが冗談めかして声をかけた。 「よっ、オールドメディア」 場は笑いに包まれた。…

久しぶりに“寝不足覚悟”で観たドラマ

――Amazonオリジナル『私の夫と結婚して』 久しぶりに、寝る間も惜しんで観入ってしまうドラマに出会った。 Amazonプライムで配信中の『私の夫と結婚して』(全10話)である。 もともと韓国の漫画原作をドラマ化して大ヒットした作品だということは知っていた…

久しぶりの道頓堀で、冬を実感する

実に久しぶりに、流山街道沿いにあるお好み焼きチェーン「道頓堀」を訪れた。 店内に入ってまず感じたのは、どこか以前と違うという印象。少し考えて気づいたのだが、以前は座敷かテーブルかを選べたはずが、すべてテーブル席に変わっていた。高齢のお客さん…

日本橋をぶらつく —— 五街道の起点から老舗蕎麦屋まで

今日は、日本橋界隈をぶらりと歩いてみた。 江戸時代、日本橋は五街道の起点として、江戸の交通・物流の中心を担っていた場所だ。その名残は今も続いていて、道路標識に表示される「東京までの距離」の起点は、日本橋の橋梁上に設置された「日本国道路元標」…