スポーツシューズというのは、なかなか悩ましい存在です。決して安くはないのに、アッパーはまだまだ綺麗なのに、なぜかソールだけがどんどん減っていく。特に踵や外側の擦り減りは避けられません。
最近ではSPDシューズや卓球シューズが、私の修理対象になっています。
そんな状況の中、DIY好きとしては「なんとか延命できないか」と、長年あれこれ試してきました。今回は、最近見つけた“新しい解決策”が思いのほか良かったので、記録としてご紹介します。
1.ソールの擦り減り対策
A.これまでの定番と、その弱点

これまでは、セメダインから出ているシューグー(日本版)を愛用してきました。一定の効果はあり、ソール補修としては優秀です。
ただし欠点もあります。新品のうちは良いのですが、時間が経つとチューブ内で固まってしまうのです。そのため、いつも20mlの小サイズを使っていました。

ところが、いざ補修しようとホームセンターに行くと、小サイズが品切れ。大サイズはあるものの、使い切れずに固まる未来が見えるので、どうにも買う気になれません。
売り場を眺めていると、ふと目に入ったのが「セメダイン スーパーXG」。
パッケージには
「ゴムのように固まる」「速硬化」「屋外OK」
——あれ? これ、シューグー系じゃないか。

直感を信じて、試しに購入してみました。
B.ゴム板併用という最近のやり方
実は最近、シューグー単体ではなく、ゴム板との併用で良い結果を得ていました。

1mmや3mmのゴム板を必要な形に切り、すり減ったソールにゴムボンドで貼り付け、周囲をシューグーで肉盛りして固める方法です。
これなら、削れ方に合わせて自由に形を作れ、仕上がりも綺麗です。
「この方法、シューグーとゴムボンドの代わりに、スーパーXG一本でいけるのでは?」
そう考え、試してみることにしました。
C.実際に使ってみた結果
まず接着作業。固着までの時間が短く、非常に扱いやすい。
次にゴム肉盛り用途。これが予想以上で、シューグーよりも盛りやすく、しっかりとした皮膜を作ることができました。
24時間の完全硬化後、さっそく使用。
——正直、驚きました。
耐久性、感触ともにとても良く、「これは当たりだ」と実感しました。
2.アッパー修理への応用
次に気になったのがアッパー部分です。
経年劣化によるひび割れや、部分的な加水分解、そしてアッパーとソールの剥がれ。ここにも使えるのではないかと思い、改めてホームセンターへ。
すると、スーパーXGのクリアタイプを発見。早速購入し、試してみました。

アッパーとソールの貼り付けは問題なく成功。
さらに、アッパー素材のひび割れ補修にも非常に良好でした。従来は水性ボンドで膜を作っていましたが、どうしても皮膜が弱く、耐久性に不満がありました。
今回の結果は、その不満を一気に解消してくれるもので、正直とても嬉しい発見でした。
3.私の靴修理の原点
思い返せば、靴修理との付き合いはずいぶん長いものです。
若い頃、テニスシューズの革製スタンスミスを小遣いを貯めて手に入れました。しかし、やはり悩みはソールの擦り減り。
そんな時、当時流行していた『Whole Earth Catalog』にシューグーが紹介されており、「こんな便利なものがアメリカにはあるのか」と感心し、取り寄せたのが始まりでした。
その後、日本でも類似品が発売され、同じ方法で修理を続けてきました。
百均の踵補修材も試しましたが、ボンドと釘ではすぐ剥がれてしまい、満足のいく結果にはなりません。

百均の補修ゴム+シューグーという方法も試しましたが、最終的にはゴム板を任意の形にカットする方が、仕上がりも美しく、自由度が高いと感じています。

愚にもつかないDIY記事かもしれませんが、接着剤の進化には正直驚かされました。
「捨てる前に、もう一度手を入れてみる」。
そんな気持ちを後押ししてくれる良い材料に出会えたので、記録として書き留めておきます。