食通の友人に誘われて、京成立石から徒歩15分の「洋食工房ヒロ」へ行ってきました。
このお店、知る人ぞ知る超人気店とのことで、「11時前に行かないと食べられないよ」と念を押されていたのですが、あいにく昼に外せない用事があり、お店に着いたのは13時15分。覚悟はしていましたが、さてどうなることやら。

店構えはかなり小ぶり。それでも入り口には「入店前にインターフォンを押してください」と貼り紙が。ちょっと緊張しつつインターフォンを押すと、すぐに従業員の方が出てきて「4組待ちです。食材が残り少ないので少しお待ちください」とのこと。すると、営業中の札が「準備中」にクルリと裏返され、事実上の受付終了。

しばらく外で待っていると、再びスタッフの方が現れて「ミックスフライとハンバーグ・エビフライならできますが、お待ちになりますか?」との問い。せっかく来たので、「待ちます!」と即答して、名物のミックスフライをお願いしました。
いよいよ店内へ。狭さと家族的な雰囲気
15分ほど待って、ようやく店内へ。想像以上に狭く、席数はわずか12席。ホールは2名体制で回しており、店長が姑さんで、スタッフがお嫁さんという家族経営のような雰囲気が漂っていました。


注文は済んでいるので、静かに料理を待っていると、まずはコーンポタージュスープが登場。

手が込んでいそうな見た目ですが、味わいは比較的オーソドックス。とはいえ、体に染みる優しさがあります。
名物ミックスフライ、ついに登場!
さらに10分ほど待つと、お目当ての「ミックスフライ」がついに登場!
これがまた、インスタ映えしそうな美しい盛り付け。思わず「おおっ」と声が出ました。


まずは小さな器に彩りよく盛られた「にんじんしりしり」から。
甘みの中にほんのりとオレンジピールの香りが漂い、これは予想外に美味!
次に「カニクリームコロッケ」。ただ、こちらはカニの風味があまり感じられず、妙に甘さが際立っていてやや拍子抜け。
「メンチカツ」はというと、衣はカリッと揚がっているのですが、ちょっと塩味が強すぎる印象でした。
キャベツの千切りがたっぷり添えられているのは嬉しいポイント。食物繊維たっぷりで、お口直しにもなります。
そして看板メニューの「エビフライ」。自家製のタルタルソースをつけていただきましたが、こちらはやや凡庸。もう少し個性があると嬉しいかな、という感想です。
とはいえ、これだけのボリュームでランチ価格1,600円。お腹いっぱい、大満足でお店を後にしました。
古き良き立石に別れを告げつつ
帰りはのんびりと京成立石駅方面へ。南側の奥戸街道沿いは昔ながらの風情が残っていましたが、線路を挟んだ北側はすでに商店が取り壊され、大規模な再開発工事の真っ最中。

かつての「下町の台所」とも言われた立石の風景が失われていくのを目の当たりにして、一抹の寂しさを感じました。
そんな中で出会えた「洋食工房ヒロ」は、まさに“立石の記憶”を今に伝える小さな名店でした。