新大久保で「オバルタン」発見?──前編:本当にあの名店なのか?

かねてより、ネットで検索して気になっていた韓国のホルモン焼きの名店「オバルタン」。ソウルで人気のこのお店に、ずっと行ってみたいと思っていました。

というのも、「ホルモン」という料理がそもそも韓国発祥なのか日本発祥なのか、以前から気になっていたのです。確信はないのですが、私は日本発祥ではないかと考えています。戦後の食糧難の時代に、それまで捨てていた内臓肉──つまり「放るもん」が転じて「ホルモン」となったという説が、私は好きです。この説にも、大阪発祥説や東京・三河島発祥説などいくつかバリエーションがあるようですが、どれも興味深いですね。

これまで「これはうまい!」と思ったホルモン焼きは、残念ながら日本ではなく、ソウルで食べたものでした。そのときに訪れたのが、韓国でも屈指のホルモン専門店「オバルタン」。ソウル市内に9店舗、韓国国内に計17店舗、さらには中国・北京にも進出しているという超人気店です。現地では「ホルモン=オバルタン」という等式が成り立つほどの知名度を誇っています。f:id:kaccinster:20250618071355j:image そんなお店の名前が、新大久保で見つかるとは!本当にあの「オバルタン」が日本に?胸を高鳴らせてお店へ向かいました。

場所は、ここ数年サムギョプサルを食べたくなると通っている、あの「ジャガルチ市場」の真向かいの小さな店舗。何度もこの前を通っていたのに、今まで全く気づきませんでした。f:id:kaccinster:20250618071450j:image そして──正直に言うと、入って数分で「これは本家オバルタンの支店ではなく、インスパイア系だな」と感じました。f:id:kaccinster:20250618071523j:image まず、お店がとても小さい。そしてホールを仕切っているのはアガシ(お姉さん)一人。手が空いていれば焼いてくれますが、基本的にはセルフで焼くスタイル。韓国の本店のように、スタッフが丁寧に焼いてくれるスタイルとは大きく異なります。f:id:kaccinster:20250618071609j:image ただ、ホルモンの種類や構成は、本家に寄せた雰囲気を出しており、それなりに工夫されています。それに加え、本家にはないウナギやタコの料理もメニューにありました。

そして気になったのが、お店のあちこちやアガシのTシャツに大きく描かれている「5」の文字。拙いながらも韓国語を少しかじっている身としては、「オバルタン=5発弾」なのかな?と推測しました。でも、本家オバルタンの意味は「誤発弾(오발탄)」のはず。韓国では1980年代以降、漢字の使用が廃れていることもあり、こういうズレはよく見かけます。f:id:kaccinster:20250618071655j:image 料理の内容は本家とは違いましたが、結論から言えば「これはこれでおいしい」。そんなわけで、今回は予告編としてこの辺で。明日は実際にいただいた料理の感想を中心に、後編としてレポートしたいと思います。