「朝ドラ見てたらモヤッとした話」

最近、朝の準備中はテレビをBGM代わりに流していることが多くて、何となく朝ドラを“聴いて”います。真剣に観ているわけではないけれど、ふと面白い場面やセリフに引っかかって、つい手を止めて画面を見てしまうことも。

そんな軽い気持ちで付き合っている朝ドラですが、時々「あれ?これ、ちょっと偏ってない?」と思う描写に出くわすことがあります。特に戦前・戦中の日本を扱う内容になると、その傾向が強いように感じます。

そんな中で、近年のNHKの放送姿勢には、少なからず違和感を覚える場面が増えてきました。特に戦前・戦中の日本を描いた内容において、非常に強いバイアスを感じることがあります。

たとえば、戦前の日本社会について「暗黒の時代」「軍国主義の支配」「軍隊は暴力と体罰の巣窟だった」といった描写が繰り返されることが多く、それがまるで「当時の日本は救いようのない全体主義国家だった」と印象づけるように感じられます。

本当にそうだったのか?

その疑問から、私は1935年から1945年にかけて製作された日本映画をいくつか観てみました。もちろん、当時の映画には検閲があり、自由な表現には限界があったことも承知しています。それでも、そこに描かれる人々の生活は、決して一様に「暗い」とは言えないものでした。日々の暮らしの中に笑いや希望があり、人間らしさが息づいていたのです。

また、軍隊における体罰や理不尽な命令があったことは否定しません。しかし、そうした側面ばかりを強調する現在の報道やドラマの描き方には、疑問を感じます。軍隊という存在を「絶対悪」として描き続けることで、祖国のために戦った人々への敬意や、犠牲になった命への追悼の念までもが薄れていくような気がしてなりません。

現代の自衛隊は、災害救助や国際貢献など、多方面で重要な役割を果たしています。にもかかわらず、「軍」に対する一方的な負のイメージが払拭されないままであれば、感謝や信頼の気持ちが育ちにくくなるのではないでしょうか。これは、長い目で見て国家にとっても、社会にとっても好ましいこととは言えません。

NHKの公式サイトに掲載されている「GHQの放送政策」という24ページにわたるレポートを読んだことがあります。そこには、戦後のNHKGHQの統制下で動き、占領政策の一環としての「広報機関」としての役割を担っていた実態が記されていました。歴史的経緯として、それは理解できます。

しかし、戦後80年を迎えた今、NHKには改めて「国民のための公共放送」としての使命を自覚し、より多角的で公平な視点から歴史や社会を描く努力をしてほしいと願っています。