鳴かずのカッコウ

ブログ仲間の記事で知り読んでみました。著者の手嶋氏はTVにも出て居る方で元NHKということは知って居ましたが、小説を書いて居るとは知りませんでした。f:id:kaccinster:20240115210200j:image タイトルと言い、帯と言いアイキャッチングです。ワクワクしながら読んでみました。実際の本はこんな風になって居ます。f:id:kaccinster:20240115210359j:image 内容は帯をご覧になって頂いて、ご想像下さい。私の感想を簡単にご紹介します。話は諜報の世界を描いて居ます。キーワードはヒューミットという単語ですが、ヒューマン・インテリジェンスから作られた言葉の様です。話の筋はシンプルなのですが著者が知っている事を総動員して場所、ファッション、フードについてゴテゴテに書いて居るのでスポンジにこれでもかって言うほど生クリームがつけられて居るケーキ🍰の様に感じました。内容は良く言えば諜報エンターテイメントでした。出て来る内容も、実際仕事でも馴染みの解体船(demolish vessel)や総合商社が出て来ますが、やや首を傾げたくなりました。そして神戸港が舞台で著者は神戸港の凋落について語る部分は全く同感でした。総合的にはネガティブな評価ですが、彼の武漢ウィルスに書いた別の本も読んでみようと思ってます。尚、この作品は2日で読了でした。日本の港湾が既にアジアのハブではない事をご紹介します、表は10年前のものですが、トレンドを見て頂ければと思います。まずアジアの主要港のコンテナ扱い量です。f:id:kaccinster:20240115213216j:image 昔は神戸や横浜が王者だったのですが、震災で落ち込んだ神戸の復活は果たせませんでした。過去/現在を比べると変遷がわかります。f:id:kaccinster:20240115213707j:image まぁ、この本を読みながら世界情勢に目を改めて向けさせて貰ったので、諜報エンターテイメントも満更でもないかもしれません。