蘭州拉麺考察

昨日、楽しんだ蘭州拉麺についてもう少し調べてみました。

ラーメンについての持論です。もともと中国に「日本のようなラーメン」は無く硬めの麺や背脂使ったコッテリ感を持った独自の発展を遂げた「日本料理」です。 次に世界では硬麺文化と柔麺文化の2つがあり硬3割柔7割と見ています。 この観点から昨日の蘭州拉麺を考察します。先ず、麺は柔です。そして発祥の地は中国・西北部の甘粛省蘭州です。このエリアは中国文化圏では無く、中国西北部に多いイスラム文化圏です。つまりこの麺はイスラム教徒の人たちが食べる、豚肉などを使わないハラル料理です。店内にもハラル認証が大きく貼って有りました。独断、偏見、暴論を綴ります。中国で日本のラーメンが食べられない日本人がたどり着くのが、蘭州拉麺ではないでしょうか。背脂では有りませんが牛骨をじっくり煮込み作られたスープにたっぷりの薬味は日本人には受け入れやすい味ですし、価格もとても安いので長期滞在の日本人には魅力的です。実際、異国で現地料理が続くと日本的な料理探すのは経験しています。そして、さらに調べると神保町の昨日のお店のオーナーは日本人で留学中に蘭州拉麺にはまった人物でした。日本で開店するに当たっては蘭州で美味しさが有名な蘭州拉麺 馬子禄牛肉麺に直談判して日本での店名使用権と調理も教わり、日本での第1号店開店に至ったとの事です。余計な事ですが、昨日麺が9種類から選ばせる物でした。これは、どちらかと言うと硬麺が好きな日本人に柔麺から硬麺どちらも選べる様にしているのではと思いました。この馬子禄の大成功から、日本人に蘭州拉麺が受け入れられると言うことがわかると、中国人オーナーの店も含め続々オープンしている様です。