友人が、辛いもの食べたいとお誘いがありました。彼は何度か韓国に出張で行って赤い辛い物に惹かれた様です。Netで調べて湯島にオモニの作る「ブテチゲ」の店があって評価も高くて面白そうだと。店の名は「チゲマウル」です。ブテチゲ、チゲマウルこの二つの単語に惹かれました。まずチゲマウルとは「鍋の街」ほどの意味でしょうか。料理が楽しみです。入店するとこじんまりした感じで、まさにオモニ(お母さん)とタル(娘)が居ました。メニューを見てみると韓国で食べる家庭料理が並んでいて期待が持てそうです。先ずは、どの程度の味なんだろうか見極めるために定番のプルコギとイカ炒めをオーダーしました。なお、韓国では無料の付け合わせ類はしっかり日本式別料金でしたが、これまた味を見たかったので単純なキムチを頼みました。これ、有料?って言う感じでキムチが出て来ました、うっ、まずくない。第一関門通過です。第二関門が↓です。プルコギも変に日本式でなく家庭料理の美味しさです。イカ炒めも、甘い韓国唐辛子がピリッと効いていて美味しいです。期待が高まります、続いて出て来たのがチャプチェで甘辛さがたまりません。さぁ、ブテチゲです。あれ、ちょっとお上品だなァが第一印象でした。ちなみにブテチゲとは部隊鍋とでも訳しましょうか、由来は米軍基地の残飯を集めて鍋にした物です。日本でも戦後闇市で似た様なものが有った様です。さて、料理に戻りますと定番のラーメンやミートローフが入っています、煮立てると思ったよりいい感じです。テンション上がって来ました。ここで定番の締め料理様にご飯を娘さんに頼みますが、なんか伝わって無い感じです。しばらくしてオモニが様子見に来たので、締めの料理を頼みました。しばらくすると娘さんが白いご飯だけを持ってきました。うん、やっぱり通じて無いと確信して何人ですかと聞くと、なんとベトナム人でした。私の拙いベトナム語で会話しているとオモニが頼んだ締め料理の材料、ご飯、胡麻油、玉子を持って来ました。オモニに言葉通じて無かったよと伝えるとケンチャナヨと言って料理を作り始めました。それは「ポックンパ」(焼き飯)で鍋に残った汁にご飯、胡麻油、韓国海苔、玉子を入れて焼き上げます。見た目は映えませんが、えも言われぬ美味しさで、焼いてお焦げも出るので、これが石焼ビビンパにも似た食感を生み出しやみつきになります。なかなか旅行に行きない中、プチ韓国旅行を楽しんだ宵でした。