日本の建設業界

先日、友人と話をしていて、総合建設業OBの方の話題になり、あれっ、この業界って以外に謎に包まれてんだなぁと思ったので書いてみます。建設会社は大小併せて50万社弱で大手GC(ゼネコン)のうち上位5社をスーパーと呼んでいます。このゼネコンと言う単語が誤解を生みやすく多くの人がGeneral Construction の略じゃないかと思われるのですが、これはGeneral Contractorの略で日本語なら総合建設業者です。要するに建設に関わればなんでもする、つまり設計、施工管理、施工なんでも請負う会社です。実は、これって日本独自のスタイルで欧米では見かけません。日本式と欧米式の比較です。f:id:kaccinster:20240626220502j:image 欧米は施工管理はCM(Construction Management)会社が行い施工とは別に管理します。この形だと手抜き工事はすぐ見つかってしまいます。施工も屋根なら屋根だけをやる会社、壁なら壁だけをやる会社が行います。欧米の場合は業種毎の組合が強いからこのスタイルになったのだと思います。すぐ思い浮かぶのは欧州某国の石工組合ですね。私としては日本式を否定する訳では無く日本と言う同質社会で育まれた形態だと思ってます。日本の建設業の流れは大きく3つの流れが有り、ひとつは宮大工が発展したもの、ふたつ目は横浜などの洋館建設から大きくなったもの、3つめが地震の復興工事から発展したものです。以上、偉そうに書きましたが仕事ならバリバリ交渉出来るのに自宅のリフォームだと大工さんの言いなりのKaccinでした。