IFEZ


今朝早朝の便でバンコクに向かい午後に到着しました。タイのこと考える前に今回の韓国訪問で日本の立ち遅れが明確にわかりとてもショックだったので備忘録を兼ねアップします。画像の地図は小さくてわかりにくいと思いますが、着々と旅客、貨物共にアジアのハブ空港になりつつある仁川国際空港の周辺に港、商業、工業、観光、教育すべてカバーする都市IFEZ:Inchon Free Economic Zoneの地図です。これらが構想だけでなく着々と出来つつある事が一つ目のショックです、なにせ我国ではこれだけの大規模開発有り得ませんし、今、国を挙げてダムのことを議論していること考えると、その隔たりに言葉もありません。いろいろ書いてもキリがありませんので、まずは、この記事をご覧ください=>「日本のすぐそばにあった「ドバイ」」。既にこれらの空港、港は日本がこれから頑張ったとしても手の届かないレベルまで発展しています。周辺都市も主な超高層ビルは出来ていて全体の形を現しつつあります。とにかく国を挙げて一点豪華主義の大開発を行っていることに戦略・戦術を強く感じます。オリンピックのあの結果を見た後だから、ことさら感じるのかもしれませんが。日本は平等の美名の下、悪平等の開発をさんざん続けてきてその象徴の総本山が成田空港で、その下には使いもしない空港が津々浦々に。すでに電気・家電は大負け、原子力発電所も韓国は独自技術でUAEで単独受注。ため息しか出ない!!いつまでたっても経済の自由化しないし、沖縄を自由経済区域にするなんて大騒ぎしていたけど、結局は関連業界の圧力からか中途半端な規制緩和で、インチキ特区ができただけ。あ~20年後は、どうなってるんだろう。二つ目のショックは韓国の主だったエンジニアリング会社、建設会社の人達と意見交換をした際に、一様に彼らが英語を達者にあやつり雄弁に語ることです。一昔前の彼らの先輩たちはへんてこ英語はわが日本の各企業とどっこいどっこいだったのに。これも、国を挙げての教育の成果だと思います。いずれにせよ、オリンピック、ゴルフをはじめとする各スポーツでの躍進は氷山の一角で大変な成長が始まっています。私が韓国の国を挙げての政策が効を奏している主なものは:1)映画、芸能、これも国家戦略でやっています、だって世界どこへ行ったってチャングム冬のソナタやっていますから。国とKBSの海外営業部隊の連携の成果です。2)スポーツ 3)アニメ関係、今は日本のアニメがまだ少しリードしていますが、韓国は長いこと日本のアニメ産業の下請けとして培ったノウハウをベースに追い上げています。4)ソフト産業。これも韓国発信のものが増えています。5)家電:LG、三星の大活躍ご存知のとおりです。6)重工長大産業、あ~書き出していたら嫌になってしまいました。シンプルに考えると日本の問題は、まだ自分たちが先進国だと思っていることが一番の問題なのかも知れません。