大江戸線若松河田駅 河田口から徒歩1分の所に、この素敵な建物が有ります。
この小笠原伯爵邸は曾禰中條建築事務所設計で1927年に建てられ戦後アメリカ軍に接収後東京都に変換され75年までは都での施設で、その後放置されてたのを民間に貸し出され修復されてスペインレストランとして2002年にオープンしました。今はレストランはミシュランの⭐️がつき、美味しいスペイン料理を提供して居ます。
入り口からすぐエントランスですが扉上部にある小鳥のモチーフの鉄製ファンライト(明かり取り)が有り随所に小鳥のモチーフが見られます。おまけにエントランスの両側には小鳥の形にカットされた植木があります。そんな事から『小鳥の館』と呼ばれていたそうです。玄関を入るとエントランスホールですが、ここでも小鳥のモチーフがありました。受付のデスクも趣の有ります、ここで受付を済ませ、クロークに荷物を預けます。フレンドリーなスタッフが是非邸内ご覧になって下さいと誘われて早速見学開始です。 入ってすぐに正餐用の大テーブルが有る部屋が有りましたが、テーブルはあまりに巨大で重いので戦後の混乱期にも盗難を免れたそうです。この部屋の奥はシガールームでとても落ち着いて寛げる部屋でした。そして、右に続く部屋にはピアノが置かれて、窓際には座り心地の良い椅子が置かれて居ます。
目を瞠るばかりの内装で、ここまで修復するのは相当な時間とお金が掛かったと思います。
廊下を歩くとパティオが有り屋上に続く外階段がありました。
1番奥の部屋はレストランスペースなので、覗くだけにしてパティオから屋上に上がってみました。屋上からは庭が見れるのですが、美しい建物の外装タイルがとても印象的でした。この建物はもともと旧小倉藩の江戸下屋敷の跡地に建てられたもので、旧藩主小笠原長幹伯爵の邸宅として建てられたものです。改めて庭に出て外から建物を見てみましたが、タイルなど高級な輸入品がふんだんに使われて居ました。
邸内じっくり見学したので、ランチにします。