上野の旧東京音楽学校奏楽堂で開催されたコンサートです。演奏そのものより明治13年落成、その後移設保存工事で現存する建物に入ってみたかったのです。残念ながら到着が薄暮を過ぎて暗くなってしまいましたが、素敵な建物でした。 中もしっかり保存工事がされていて洗面所の機器は最新鋭ですが、その他は往時のままでした。早速ホールに向かいました。 中央にパイプオルガンが有りました。なんと、このパイプオルガンはさる大名が注文したもので、世界にひとつ尺八の音色が出せるそうです。しばし内装の彼方此方を興味深く観察しているうちに開演です。 客席がまばらで始まりましたが、演奏者の姿がかえって間近に見られたのが小ホールの魅力です。芸術の秋の宵を堪能しました。