ワシントンハイツの旋風

時代小説作家だとばかり思っていた山田一力さんの、この本を読みました。非常に面白かったです。f:id:kaccinster:20240507181038j:image この人のストーリーテリングは、ジェフリーアーチャーにも、通じる物が有りました。著者は土佐から上京して紆余曲折を経て作家になるのですが、仕事で大きな負債を抱えてしまい、それを取り戻す為に小説を書き出したそうですが、アーチャーも同じ理由で小説書き始めたと記憶して居ます。この作品は自伝小説でS.37-47(1963ー1972)を描いて居ますが共感する事しきりで面白かったです。山田氏のイタ・セクスアリスも面白かったのですが、舞台のワシントンハイツの最寄り駅の代々木八幡駅周辺の描写にも引き込まれました。と言うのも代々木八幡はよく行くエリアで馴染み深く、あっ、あそこの店だとかわかるので楽しめました。また、ワシントンハイツについて大変面白い本を読み記憶に新しかったのも大きいです。f:id:kaccinster:20240507182931j:image 今度は山田氏の時代小説も読んでみたくなりました。