同潤会アパート三昧

同潤会アパートメントってご存知ですか? f:id:kaccinster:20230607095002j:image この画像は昭和21年来日した鳥類学者オリバー・L・オースティンJrが撮影した表参道交差点から明治神宮方向の風景です。東京大空襲を見事に焼け残った同潤会青山アパートが写っています。この建物は戦後も長く残り立て替え前は原宿のオシャレなお店が数多く入って居たのでご存じの方もいらっしゃると思います。f:id:kaccinster:20230607095519j:image 現在は同じ場所に表参道ヒルズ同潤館として一部が残っています。f:id:kaccinster:20230607102656j:image 同潤会アパートについては前から知って居たのですが、先月こんな本を読みました。f:id:kaccinster:20230607095939j:image 同潤会アパート関東大震災後に16ヶ所で建てられた当時最先端のRC造(コンクリート造)です。青山、大塚女子アパートも16ヶ所に含まれます。この本自体は深掘りがなく表面的な紹介でしたが、実は小学校の時このアパートの前を毎日通って居ました。アパート1Fにはいなり寿司やお蕎麦の“梅もと”隣には“フレンパン”と言うパン屋さんが有り、どちらも思い出深いお店でした。フレンパンは、今では当たり前の三角サンドイッチ発祥のお店です。あと、1階の管理人室に作家の戸川昌子が長く暮らして居ました。もう少し同潤会について知りたいと思って次の本を読みました。f:id:kaccinster:20230607101101j:image こちらの本は設計上の紹介や解説でした。同潤会アパートも、都内で痕跡や資料が沢山ある事が分かりネットを調べれば調べる程、新しい発見が有りました。江戸川アパートメント、清洲アパートメント、旧東京市営店舗向け住宅、代官山アパートメントなどなど面白い歴史が有ります。もう少し三昧しようと思いますが、今は大塚女子アパートを舞台にした戸川昌子デビュー作の「大いなる幻影」を味わいながら読んで居ます。f:id:kaccinster:20230607102230j:image あと、S37年のゼンリンの地図見ながら周りにどんな風だったっけと記憶を掘り起こして楽しんで居ます。f:id:kaccinster:20230607102419j:image