この10年、学校で習った歴史に懐疑的になっています。歴史は事実では無く常に戦いに勝った者が歴史を書いていると思ってます。近現代史は周りの友人に聞いても期末時間切れで殆ど習っていないと言う人が殆どです。歴史は明治維新で終わっている感じです。そんな中、昭和は軍部が独走して社会を形作っていたので戦前は暗いイメージでした。本当にそうなのかなぁ?タイムマシンが無いならその時代の映画観ればいいじゃ無いかと思いつきコロナの3年間はYouTubeで古い映画観まくりでした。最近タイトルのこの映画を観ました、1939年(S14)の作品です。原節子さん主演ですが戦後の小津作品の彼女とは違った印象ですが、やはり存在感が抜群でした。そして映画に出てくる東京の街並みや女性のファッション、行き交う車もフォードやシボレーが出て来ます。
コーヒー飲むシーンやビール飲むシーンも有ります、また女性にファッションが素敵です。戦前の日本は決して暗い社会じゃ無くて欧米と肩を並べる文化や人が居たのが良くわかります。他にも東京ラプソディ1936(S11)や風の女王1938(S13)などを観てもとても明るい街の様子が垣間見れます。こう言う街や無辜の市民の大虐殺を行った側としては、意識的に戦争前は暗く悲惨な状況だったイメージを植え付けたのでは無いでしょうか。そんな操作が無かったとしても日本の各都市に対する無差別爆撃と、広島、長崎での原子爆弾使用は許されません。今、ロシアのウクライナでの市民虐殺が指摘されていますが、我々も昭和史を今一度見直してみるべきだと考えます。