歩荷(ボッカ)

先日、フォアフット接地の歩き方をメキシコの山岳民族から啓発されたBorn to Run について書きました。f:id:kaccinster:20210220202904j:image

これに影響され自分の歩き方を検証してみました。どちらかというとなんば歩き的なフォアフット接地で、逆に踵からいま風な格好の良いヒールストライキング歩行が出来ていません。

若い時、嫌で苦しくてたまらなかった歩荷(ボッカ)訓練に思いが至りました。どんな訓練かと言うと、60kg前後の荷物(コーラやビール)を背負って延々と歩く練習で山岳部員の最初の試練で、上級生が鬼の様に思えました。私の場合だと丹沢の大倉尾根を歩くのですが、雨が降ると足元がぬかるみツルツルに滑るので嫌でも丁寧に歩かないと進めません。

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重い荷物を背負うと、足の置き場にも気を付け、いつもなら何も考えずに登ってしまうところでも注意深く歩かなければなりません。そして足で踏ん張るのではなくて、チカラを抜く感じでスッと膝を抜くと足が前に出ます。こうして膝を前に出さないと歩けません。そして、自然にフォアフット接地になります。f:id:kaccinster:20210220204214j:imageフォアフット接地の利点は、膝や腰にダメージを与えないと言われてますが、今まで膝、腰に故障が無いというのは歩荷訓練の賜物かもしれません。

そう考えるとシゴキの象徴だった歩荷トレーニングは正しい歩き方を身につけるトレーニングだと思えます。先輩に感謝! ここ数年、足に荷重がかかることの大切さ認識してから、自転車だけで無くウォーキングを意識してますが、最近、奥の深さ実感しています。さぁ〜、今日も歩きます。