追悼!J.D.サリンジャー

27日から急遽出張でベトナムに来ています。昨夜帰国の予定でしたが、新たな話が持ち上がり出張延長で、今、ホーチミンにいます。週末の自転車楽しみにしていたのに、帰国できず残念です! そんな訳で日曜日の朝、久々に寝坊して朝食を取りながらゆっくり新聞に目を通しているとサリンジャー氏の訃報が目に飛び込んできました。私にとって彼の数々の作品は青春そのものでした。いろいろなことに目を開かせてくれた事に感謝しつつ追悼の意を表明します。最初に読んだのが「ライ麦畑でつかまえて」で、その後むさぼる様に他の殆どの作品を読みました。どかっと、読めたのは野崎孝氏の名訳のおかげだと思っていますが、読んでいる内にどうしても原書が読みたくなり辞書首っ引きで挑戦しました。結局は英語では読了できませんでしたが、この作業で大嫌いだった辞書引きに慣れたのが最大の収穫でした。次にはまったのがサリンジャー氏の生い立ちを含めた背景でした。これを探っていく内にユダヤ人である彼の属した社会に興味を持ちユダヤ社会、ユダヤの宗教、それに対する米国社会のWASP(white Angrosaxons protestant)社会の在り方、ニューヨークについて、等々に興味が湧き、これらを必死に調べている内に生来の勉強嫌いがすっかり調べ物・勉強好きになってしまいました。そんな若かりし頃のことと、ライ麦畑の主人公ホールデン・コールフィールドの無垢な気持ちに強く共感したこと、甘酸っぱく想い出しています。黙祷