こんな本を読みました。著者は第二次ベビーブーマー世代の1974年生まれの方で70年安保真っ只中です。多分左巻きなんだろうなぁと思いながら読み始めました。目次はこんな風でした。 読み始めてすぐに、著者は東京生まれ東京育ちの記述が有り世代違っても共感出来るかなと期待しました。60年安保は訳もわからずデモごっこしてたし70年安保は大学生なんで暴れるんだろうと思いながらの傍観でした。ただ取り上げられている歌はどれも知って居るものばかりです。1曲ずつYouTubeで聴いてから各章を読んで行きました。4部構成で各々部毎にタイトルがついています。
希求と喪失編
1.「炭坑節」(赤坂小梅ほか)
2.「テネシールツ」(江利チェミ)
3.「東京のバスガール」(初代コロムビア・ローズ)
5.「南国土佐を後にして」(ペギー葉山)
6.「スーダラ節」ほか(植木等/ハナ肇とクレイジーキャッツ)
異議と蹉跌編
7.「アカシアの雨がやむとき」(西田佐知子)
8.「夢は夜ひらく」(園まり)
「圭子の夢は夜ひらく」(藤圭子)
9.「唐獅子牡丹」(高倉健)
10.「世界の国からこんにちは」(三波春夫ほか)
11.a)「遠くへ行きたい」(ジェリー藤尾)
祈念と失意編
12.「一本の鉛筆」(美空ひばり)
13.「イムジン河」(ザ・フォーク・クルセダーズ)
14.「沖縄を返せ」(作詞・全司法福岡高裁支部、作曲・荒木栄)
15.「何日君再来(フォーリン・チュン・ツァイライ)」(テレサ・テン)
災厄と予兆編
16.「丸の內音頭」(小唄勝太郎/三島一声)
18.a)「舟頭小唄」(詞·野口雨情、曲·中山晋平)
b)「昭和枯れすすき」(さくらと一郎)
19.「カチューシャ」(詞・M.イサコフスキー、曲・M.ブランテル、訳詞・関鑑子)
とても良い選曲です。ただ14番は知りませんでした。曲を聴きながら読み進めたのですが、著者が検証と称して分析するのですが大半は思い込みで特にテレサテンの検証は読むのが嫌になってしまいました。名曲は自然体で楽しんで後追いで理屈つけるのは意味無いと言うのが感想です。口直し、いや耳直しで名曲‘上を向いてこう’スキヤキをヘイリー・ローレンの歌声で聴きました。Sukiyaki-Halie Loren - YouTube 自然に身体がスィングしました。