昨夜のNHK・BSの番組とても素晴らしかったので紹介します。ロイヤル・ミステリー - NHK
明治天皇の后・美子皇后(昭憲皇太后)が着用したという現存最古で最高格式のロングドレス「大礼服」を130年の時を経て蘇えらせながら、その背景を掘り下げて行く内容でした。
番組ではスタジオには真矢ミキ他、世界5カ国の研究者により発足した修復プロジェクトのメンバーで服飾史の専門家・深井晃子氏、明治の皇室を研究する長佐古美奈子氏、打越孝明氏が登場します。世界各国の研究者は主に女性でしたが、どの方からも確固たる専門性を感じました。ミステリーはメンバーの意見交換から、激動の明治時代に、西洋に肩を並べようと洋装化を進めた日本、そして、時代の先頭に立たされた一人の女性・美子皇后の思いや覚悟について語って行きます。ネタバラシになってしまいますが、洋装後進国と思われていた当時の日本でこれが作られて居て、技術的にも遜色無く仕上がって居る事に関わる背景を見事に解き明かして居ます。明治という時代の熱気を痛いほど感じました。番組の最後では、思わず拍手をしてしまいました。
