人種の坩堝を越えて!


香港に夢中です。なぜ? その文化的多様性に惹かれるからです。でも、この惹かれる気持ちには背景があります。それを紹介します。 実は今でこそ英語で話したり、書いたり自由にやっていますが、受験の頃は大嫌いでした。その中で英語捨てなかったのは二つの理由が有ります。ひとつはロックが好きだから、もうひとつはある本に出会ったからです。それが画像で紹介しているBeyond the meltingpot人種の坩堝を越えて!です。 この本はニューヨーク(NY)にやって来た移民の歴史と、その背景、それがどう複合したか、そしてこの複合文化が持つ多様性そのものがアメリカの強みだという事を考察しています。大学でこの本を教授から渡された時は、厚い本だ、こりゃ枕にしか使えないけど、表紙がお洒落だと思ったぐらいでした。で、読めって云われて読み始めても1ページ見るのに辞書を最低30回ぐらいひかないと読み進めません、でも30回も辞書引いていたら、そのうち文脈はわからなくなるし、飽きてしまうのが普通です。(私の持論は洋書1ページ8回が辞書引く限度です、これ以上辞書必要な場合、その本は読めません) でも、この本は違いました。本当に内容が濃く面白かったのです。記憶不確かですが1年半かかって読み終わりました。そして、それ以降、急速に英語アレルギーが引いていきました。同時に米国文化に強烈に引かれて米国文学読みまくりでサリンジャーは結局全部読みました。だって、彼は典型的なNYのユダヤ移民ですから。NYは移民の町で先に入った移民が社会の中で上で、後から来た移民が次の階層になるという歴史を繰り返しています。ケネディ家なんかはアイルランド移民で、どちらかというと2番目の階層の移民でした。1番目はメイフラワー号でやって来た人達で現在アメリカ社会の頂点に君臨しているWASP(white anglo-saxon protestant)です。だから2番の階層から大統領がでたのでケネディ大統領の時は大騒ぎで結局、いろんな事件が暗殺含め、その後起きたんだと思います。話、長くなってしまいましたが、この本のおかげで米国文化に興味を持ち仕事も異文化に触れられる’世界を駆け回る○×マン'を目指す事になりました。でも、結局、米国には駐在せず、大好きなNYも数回しか行っていません、どちらかというと亜細亜の大魔王系ですが(笑) そんな訳で、突然ですが今回、夏休みNYに行く事にしました!