デンマークって、どんなイメージでしょうか。世界一幸福度の高い国という統計も有ります。また、19 世紀後半から社会保障や社会福祉制度が整備され、高福祉高負担の国家としても有名です。
改めて位置関係を確かめる為に地図を見てみます。
海峡を挟んでスウェーデンと近接し、オーレスンリンクと呼ばれる道路鉄道併用橋及び海底トンネルでつながっています。南部はドイツと国境を接しています。各種統計を見てみると、国土の約6割が農業用地で、国内で消費する食糧の約3倍の農業生産をあげていて、輸出の18.5％（2020年）が食料品です。確かにチーズとかライ麦パンのサンドイッチやミートボールのイメージが有ります。他には「雪の女王」や「人魚姫」など数々の童話を生んだアンデルセンが思い浮かびます。あと人魚やロイヤルコペンハーゲンの陶器でしょうか。
次から次に疑問が生まれて来たので、図書館で本を探して、こんな本を見つけました。
読んでみて、面白くて愕然としました。良くも、ここまで調べたと感心させられました。江戸時代後期から現代に至るまでの日本・デンマークの関係を色々な傍証を用いながら紹介し驚くばかりでした。著者の長島氏は在デンマークで大学の教授の様ですが、実に綿密に史実を分析把握されて居て、とても啓発されました。年始早々、良書に巡りあい嬉しい限りです。
