日本は小さいのウソ

海外絡みの仕事を長くして居ると、学校で習った様な小さな資源の無い島国と言う通念に疑問を抱きます。確かに慣れ親しんでいるメルカトル図法の地図だと「真ん中は小さく上下は大きく変形」がモロに効いてきて日本は小さく表記されます。では、乱暴ですがヨーロッパの地図の上に日本を重ねてみましょう。f:id:kaccinster:20231221173926j:image どうですか?小さく無いでしょ。面積で統計を当たって見ると大きさで60番目でした。島の大きさで見ると本州だけで世界第7位でした。では、何で小さい小さいと刷り込まれるのか、独断と偏見で推察してみます。明治維新に想いが至ります。江戸末期には長州ファイブや咸臨丸で後の政府の要人になるメンバーが沢山海外に出ています。維新後の2年間は実に多くの政府要人が欧米に行っています。彼らの共通認識は開国の際に力ずくで結ばされた不平等条約を出来るだけ早く改正しなければ欧米に他のアジアの国々の様に植民地化されると言う恐怖感だったと思います。そして辿り着いたのが富国強兵策です。これを実施するに当たっては国民の危機意識の共有がカギで、その為に日本は小さな国だから頑張らないといけないと言う意識を植え付けたのではないでしょうか。以上TVコメンテーター並みの無責任推察でした。