邦楽の発展に取り組んでいるグループの演奏会に行って来ました。邦楽と言ってもイメージ湧かないかも知れません。
私もそんなひとりですが、今回強く惹かれたのは、台湾では超有名人だけど日本人は殆ど知らない日本の偉人、八田與一氏をテーマに演奏する事です。オープニングは尺八の集団演奏でした。
ひとりで演奏するイメージの楽器ですが、これだけの人数での演奏は初めて聴きました。前半は邦楽の様々の紹介がメインでしたが、後半は台湾から二胡奏者を迎え八田與一物語とも言える歌劇でした。
ご存知ないかも知れませんので八田氏について触れます。彼は現代でも台湾で深く敬愛されています。大学卒業後20代前半に公務員の土木技師として台湾にわたり、建設不可能と言われた巨大ダム、烏山頭ダムを計画から完成の10年間陣頭指揮を取り完成させました。そしてダムから水路建設にも取り組み愛媛県とほぼ同じ面積に水路を1.65万kmに渡り張り巡らせ現在でも嘉南平野を潤し不毛の地を大穀倉地帯に変えた事を今なお彼の偉業として称えられています。
ホントにこの話は台湾では良く聞かされますが、日本ではほとんど知られて居ません。同じ様に台湾の地は1885-1945の50年間日本で有った事も知られていません。東北の震災の際の巨額の台湾からの寄付についても支那への遠慮のせいか、報道も控えめです。そんな中、今回の歌劇は非常に有意義であったし日本人と台湾人ので共演であったことも素晴らしかったです。胸が熱くなりました。
