輪行という奇習

自転車の車内持ち込みは袋に入れて運ぶが我が国ではデフォルトです。世界に目を向けると、自転車そのまま持ち込みが一般的です。今まで輪行袋使って運ぶの見たのは自転車大国台湾の台北から高雄に行く週末の新幹線で地元の方を見かけた事が有ります。現在のコロナもそうですが、罰則付きの強制は大嫌いだけどルール示されると従うのが大好きという国民性に思いが至ります。輪行の歴史を振り返ると、競輪選手にのみ認められていたものが1970年に日本サイクリング協会(JCA)会員に拡大され、さらに各地のサイクリングクラブが署名運動に取り組んで国会に請願した結果、1984年には手回り品切符を買えば誰でも利用できるよう規制が緩和され、1999年に無料になったという経緯をたどっています。何となくお上に認めて貰ったという感じです。一方、良く見かけるベビーカーは2014年の国交省ガイドラインで折畳まず車内持ち込みOKとなったようです。これまたお上のお許しを貰った印象です。ちょっと、考えてみましょう。大人の自己判断で迷惑かからない様に自転車持ち込むのが理想で、でも各自の大人の判断に自信が持てないからお上の指示を待ち従っているのが実状かもしれません。海外で見た例をご紹介します。最初はパリからアヌシーへ向かう特急列車です。f:id:kaccinster:20210510212422j:image同じくヨーロッパのドイツの特急列車f:id:kaccinster:20210510212544j:imageせ専用自転車置場がありました。次はアメリカです、NYグランドセントラル駅、自転車むき出しで運んでますf:id:kaccinster:20210510213023j:image
f:id:kaccinster:20210510213037j:image次もアメリカのNY近郊の駅、車内の様子ですf:id:kaccinster:20210510213229j:image
f:id:kaccinster:20210510213237j:imageでは、アジアはどうでしょう。韓国、台湾は自転車のそのまま持込OKになっています。台北での車内の様子です。f:id:kaccinster:20210510213523p:image地下鉄も近郊列車も持ち込み認められています。輪行袋の軽量化とかコロはダメとかの議論とは別な視点から自転車車内持ち込み考えるのも必要だと思う今日この頃です。