ウィハン弦楽四重奏団with平岩政子

真夏の夜の一夜、圧倒的な弦楽四重奏の世界を堪能しました。f:id:kaccinster:20230727012448j:image ドヴォルザークスメタナの曲を聴きながらボヘミア地方のチェコの歴史に思いを馳せました。国土は東西に細長い六角形に近い形をしており、北はポーランド、東はスロバキア、南はオーストラリア、西はドイツと国境を接しています。これだけの国に囲まれて様々な軋轢の歴史を持っています。まだ、不充分な歴史理解ですが、暗黒とも言われるハプスブルク家支配の中世を経て、産業革命以降は豊富な石炭の産出国で有ったことからドイツの保護国として一大工業国として発展、そしてドイツ崩壊以降は共産主義政権が誕生そして崩壊、プラハの春が記憶に新しいと思います。その中でハプスブルク家支配の末期に生まれたのが民族再生運動でスメタナドヴォルザークは、音楽でその旗手の役割を果たしました。今宵の演奏は、その熱い息吹きを充分感じさせてくれました。ピアノも弦楽四重奏に寄り添う演奏で素敵でした。同行の友人から、この民族再生運動は音楽だけで無く、絵画の世界にも及んでいる事を教えられ知的好奇心が膨らみました。帰宅しても興奮冷めやらず、この海のない陸封国チェコにどう入るのが、貯まりに貯まったマイレージ使ってとか脳内妄想炸裂でした。これだけ周囲から蹂躙されながら中世が残されているプラハに行きたいと思いました。これだけ思いを膨らませてもらったウイハンと友人に感謝です。