司法の暗闇


機内で面白い本を読みました、タイトルは画像の通りです。著者は公認会計士で某監査法人に勤務していた際に企業の粉飾決算に関与したとして逮捕され、それにかかわる顛末を語ったものです。 著者は経済事件の半分は冤罪であると断じて居ます。即ち司法側が全く経済知識・会計基礎の知識なくして刑事事件と同じ構図の中で物事押し進めるために、被告に事実関係で理詰で接するのではなく、認めなかったらもっとひどい事になるという脅しを武器に、好き勝手に供述を作成し認めさせるという手法がまかり通っている現実を指摘しています。 経済犯罪の場合、司法に会計知識があれば物証は会計書類の中に沢山あるのに、それには全く手をつけず昔ながらの脅かしによる自白強要が横行している事に、日本の暗闇を見るというものですが、非常に興味深い内容でした。