ちちんぷいぷいは、まじない用語で、一般には子供が怪我をしたときになだめるのに使われます。主に、母親、もしくは保母など保護的立場にある者が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでけ!」といったように使われます。古くはもっと長く「チチンプイプイ御代(ゴヨ)の御宝(オンタカラ)」ととなえたとも言われます。一説にはその語源は「知仁武勇御代の御宝」(ちじんぶゆう ごよのおたから)とも言われて居ます。
ちちんぷいぷいの元々の意味には諸説ありますが、徳川三代将軍家光が関係している説。家光の乳母であった春日局が天然痘という病におかされていた家光を元気づけようと、「あなたは知力と武力が秀でた徳川家の宝なんだから、病気にまけるはずがありません」という意味の「智仁武勇(ちじんぶゆう)は御世の御宝(ごよのおたから)」と言ったのでした。この看病とこの言葉のおかげで、家光は無事天然痘を克服します。その言葉がいつしかなまって、ちじんぶゆう→ちちんぶいぶいといわれ庶民に伝わったとか。この四字の意味は次の通りです。
智は考える力、思考力、知恵
仁は思いやり、優しさ、慈悲
武は行動力、実行力
勇は誠実、正直
そうなんだと思える説ですが、もう一つ紹介します。オナラの音からきているというものがありました。「屁こき」という昔話にこの言葉が出て来ます。昔々、日本一のオナラが出せると、豪語していたおじいさんが、お殿様に渾身の思いで、いろいろな音がするオナラを披露したところ、その中でもっともよかったものが、ちちんぷいぷいという音色がしたオナラで、これをたいそう気に入ったお殿様が褒美をさずけたことから、よいことを起きるようにするおまじないの言葉になったとか。ちょっと信憑性にかけますね。もし、一番目の説だとしたら江戸時代の歴史が現代にまで残って居るのは素晴らしい事だと思いました。